たった1つ!「自分の声を知ること!」
えっ!!!
ちょ、ちょっと、もうちょっと詳しく教えて~!ですよね。はい!、それでは、まず、「音痴の種類」から説明しましょう!
難しいことではないのですが、
自分は「音がわからない」のか「声が合ってない」のか「リズムがとれない」のか、わかりますか?実は、まず、ここからです!!
「音痴」の種類
「音痴」には2種類あります。あなたはどちらかしら?え、2種類って言われてもわからないですよね。①運動能力か②聴覚かのいずれかに問題があるってことなんです。
①正しい音(音程)をわかるんだけど、うまく音を再現することができない。頭でイメージしている音程と発声している音程が合っていない。
②正しい音(音程)を聞いても、それを理解・記憶することができないために、実際に発声すると音程が外れてしまう。
普通、歌を歌う時、「私の音、合ってないんじゃない?」って感じる人は①の方で、音痴を改善するのは、簡単です。が、先天性と言われる「音がわからない」または「音(音程)が違って歌っているのに、違っているのがわからない」のは、治らない可能性があります。
発声する音程自体は分かっているので、出したい音と、実際に出す音を合わせる練習をすることで、正しい音をとれることができるようになります。きっちりやれば、3日もあれば大丈夫です。
「音痴は遺伝」ですか?
いえ、違います。ただ、似たような原因があることは間違いないんですね。例えば、お母さんが小さい頃に、子守唄を歌ってくれたとして、その子守歌が、申し訳ないけど、音(音程)が違っていた場合、音階と違った音を聞いても、敏感に感じなくなってしまう・・・とかいうことが生じてしまうでしょう。
人は生まれてから6歳ぐらいまでが「耳の黄金期」と呼ばれていて、おおよそ6歳ぐらいまでに耳の機能が形成されると言われています。6歳までに音楽の訓練を受けると絶対音感が身につくと言われているのも、これが理由です。(みんながみんなではないです)
この時期には、物音や声、音楽などいろいろな音をぐんぐん吸収し、だんだん耳は聞き取る音を固定化していきます。個人差はありますが、10歳になる頃には耳の機能は完成、その後は大きく成長はしないといいます。
耳の機能が形成されるこの時期に、どれだけ音楽を聴いて育ったか、ということが非常に重要です。なので、この10歳くらいまでの時期に、長く音楽を聴いた(経験がある)人の方が、歌う時に合わせる音程の理解が深く、正しい音が出せるので「音痴」にはなりにくいそうです。
私の父はヴァイオリンを趣味にしていましたし、店内にはいつもジャズが流れていましたから、思い起こせば小さい頃から音楽(歌)などは聴いていました。
「音痴が治るたった1つ法」
たった1つ。「自分の声を聴く」「自分の声を好きになる」です。
えっ?なに?
それだけ?
冒頭でも言いましたが・・・それだけです! それだけなんです、ほんとに。
突き詰めれば、そうなんです。まず、ひとりでカラオケやさんに行って、自分の声を「録音」することから始めるといいですよ。(お金をかけたくなければ)なんでもいいですから、自分の声を吹き込んで、聴いてみてください。「変な声だな~」って思うかもしれませんが、自分の声に慣れて、好きになってください!
「本当の自分の声」を確認すること。その時、片耳をふさいで聴いてみましょう。
歌の練習をするときも、耳をふさいでやるのが効果があがる方法です。
もっと具体的に教えて!
はい!そうしますね。
これも、たった1つです。まず、キーボードを買いましょうか。4オクターブ位ある、小さなもので結構です。(1オクターブはドレミファソラシド)
ひとつひとつ、音を出して「あ~」「あ~」と声を出していきます。(録音します)録音したら、聴いてみます。自分の片耳で.曲と自分の声の音がずれていないか、曲と自分の声のリズムがずれていないか、.出したい音の声が出ているか?
「あれ、おかしい?」と思ったら、「あ、合ってるみたい」まで、やり続けます!
ドレミファソラシドに慣れ、聴いている自分の声が同じになるまで練習をしてください!
一番の早道で、確実な方法です!
声は声帯が振動する音ではなく、振動した声帯のすき間を、通ってくる空気の音です。
その声帯を通る時にできた音が、のど、口、鼻、頭がい骨で共鳴して声になります。共鳴することで個人差が生まれ、それぞれ個性ある、自分の声になります。だから、みんな、個性があって、当たり前なんです。
「どんどん、自分の声を好きになってくださいね!」
一人でカラオケやさんに行けますか?一人で練習するのも、上達する良い機会です。もし可能なら、行ってみてはいかがですか?「ひとりカラオケ上達練習方法」もご紹介しましょう!
声の出し方トレーニング
明るい声、柔らかい声、落ち着いた声、固い声、大きな声、小さな声、鼻にかかった声など、発声の仕方で表情を変えることもできます。声を出すトレーニングも楽しくなりますよ。
声の出し方を身に付けることができるようになると、歌に表情が出てきて、少しぐらいの音痴はカバーできてしまいます。(あ、それじゃ、ダメじゃん!!)ネ!
声の出し方を意識して、発声の練習をしましょう。自分の声に合った歌い方を知ることで、歌の印象も変わります。最初は自分が歌いやすい曲をえらんで、やってみましょう。
音痴の方に歌いやすい歌
必ず、「音痴は直る曲です」よ~く聴いて、聴いて、歌ってみましょう!
「今日の日はさようなら」
「なごり雪」
「上を向いて歩こう」
「遠くへ行きたい」
今回のまとめ
「音痴」は恥ずかしいことではありません。かならず治ります。治らないのは、自分の声を数多く聴いていないとか、自分の声が嫌いだとか、小さい頃からの音楽環境がなかったことにあります。これを機会に、ぜひ、「たった1つの方法」、「自分の声を聴く」ことを実行してみましょう。楽しく歌っているあなたのことを祈っております!