「鏡餅」はこのごろ、多くの人はお店で買ってきてしましますよね。楽しい、可愛い「鏡餅」からいろいろありますが、ほとんどパック入りですよね。今日は少し「鏡餅」のことを知ってほしくて、調べてみましたのでお伝えしますね。
「鏡餅」の正しい飾り方は?
鏡餅は日本の伝統である、餅を神仏に供える正月飾りで、穀物神の「年神」への供え物なんだそうです。神様は鏡餅をお供えした場所に依りついてくださいますので、鏡餅はひとつに限らず、複数お供えしても構いません。
メインは「床の間」。小さいものを、神棚や仏壇にお供えします。床の間や、神棚、仏壇のないご家庭はどうしましょう、ということになりますが、家族がよく集まる場所にお供えします。騒がしい場所や見下すような低い場所、戸を開け閉めする場所にはお供えしません。リビングボードなどの上に「キチん」とお供えしましょう。
お供えする方角ですが、その年の恵方、または「南向き」「東向き」です。そのほかには、台所や書斎、子供部屋など、神様に来ていただきたい場所にお供えします。
「鏡餅」を供える日にちはいつからいつまでがいい?
昔は近所中で畳をめくってパタンパタンを大掃除、家のガラス窓など、家族総出で磨いたり、それはもう、日本中「大掃除」したものでしたが、昨今はそのような光景は見当たらなくなりましたね~。大掃除が終わってから、「鏡餅」をお供えしていたので、12月26日ごろから、お供えしていました。
29日は「苦」に通じるのでさけます。31日は「一夜飾り」といって神様に失礼とされ避けます。つまり、飾りつけは12月28日と30日が良いと言われています。鏡餅は11日の「鏡開き」まで、お供えします。
また、お正月の飾りつけは1月7日(松の内)までです。神様がいらっしゃる期間です。地方によっては10日、15日というところもありますね。
固い鏡餅の食べ方と保存方法は?
この頃の「鏡餅」はプラスチックに入って「売っている」ものを買ってきてお供えする風習になってきていますが、11日の「鏡開き」には、食べなくてはいけませんから、食べ方や保存方法がわかないと、困りますよね。
昔ながらの「鏡餅」はとても、固くなって、小さく「切る」ことはできませんよね、でもここで大切なのは、「絶対切ってはいけない」っていうことです。それは、武士が「切る」ということ縁起が悪いと嫌ったからと言われています。また、「割る」という言葉も嫌ったので、「鏡餅」は「開く」と言ったということです。
それでは、プラスチックの「鏡餅」はどうしたらいいのでしょうか?困りますよね。まず、プラスチックをはずして、天日干しして乾燥させます。または冷蔵庫で乾燥させることもできますが、、お勧めは「天日干し」です。
乾燥させたら、トンカチで叩きます。ある程度ちいさくなったら、「おしるこ」にしたり、お雑煮にしていただきます。今は便利になって、電子レンジがありますから、水で濡らしたお皿の上にねせ、ラップをして「チン」で柔らかくなります。
保存方法ですが、プラスチック包装の「鏡餅」は心配ないのですが、お供えしていると冬でもカビが生えます。昔はカビのところを削って食べたものでした(笑)この頃は発がん性などを気にして食べない方もいらっしゃるでしょう、そんな時は、カビを大きく削って、被るくらいの水に保存してください。水は小まめに変えます。
また、小さくカラカラに乾燥したものは「あられ」にすると、香ばしくて美味しいです。美味しすぎて、つい食べ過ぎてしまうほどです。やってみてください。揚げたお餅に、醤油や七味とうがらしやカレー味にして楽しんでみるのもいいかもしれません。
鏡餅の基本の意味は
この頃の「鏡餅」はセットになっているので、考える必要はなく、買ってきてお供えをするわけですが、ひとつひとつに意味がありますので、知っておくといいでしょう。
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補足ですが、「鏡餅」を乗せる台ですが、「三方」といって、昔から神事に使われる台があります。地方によっては三宝というところもあります。この台を特別に使用しなくても、四角い形のお盆などを利用しても構わないと思います。
お正月の行事は「今年一年の豊作や健康」を願う大切なおごそかな、心清めて過ごす、一ページにしたいですね。