【認知症】歌を歌い続けて認知症改善は懐メロがいいって本当?

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カラオケ上達法からは、少しずれてしまうかもしれませんが、年配の方の生徒さんもいらっしゃる中で、連れ合いの方が「認知症」になられた方がいらっしゃいます。、また、認知症にならないように、普段から心がけるようにいろいろ頑張っていらっしゃる方もみかけます。

今日は「カラオケ」お通して、ご本人やご家族や、周りの方のために参考にしていただきたいことをお伝えしますね。

お医者さんも推奨するカラオケ療法

「高齢者音楽療法」ということが、この頃良く聴きますが、音楽によって得られる効果で、ただ聴くだけで脳に届き、音楽を聴くことによって、大脳機能の活性化や、情緒の安定化が期待できるそうです。

歌を歌ったり、ギターを弾いたり、ウクレレを奏でたりして楽しむ、また、音楽とともに口ずさむなど能動的に音楽を楽しむことで、心身の活性化や集中力の回復など、さまざまな機能向上の効果も期待できるということです。

音楽は、聴くという受動態と、歌ったりという能動態の両方を兼ね備えている点から、心身の活性化に役立つといえまあうよね。カラオケで楽しんでいる方は、この両方をやっているので、お元気なんだと、つくづく思います。

私の生徒さんたちは年齢の高い方もいらっしゃいまして、「高齢者音楽療法」には、とても賛同するところがあり、つくづく、「歌」に携わっていることを大切にしていきたいと、心から思っています。音楽だけにかかわらず、いろんな趣味を持つことで、「脳」を活性化させ、いつまでも、お元気でいらしてくださいと、願うばかりです。

実際に元気になった実例

実例その1 少し認知症が始まっていた方が、心臓の手術を終え、CCUに入ってきた患者さんのことですが、年齢が高齢なこともあり、手術後も体力もなく、気力もなく、ベットの横たわっていました。ある日、看護助手の方がご家族に「何か、楽しみにしていたことはありますか?」と聞いたら、「おばあちゃんはカラオケが好きで、自分で歩けるうちは、よく出かけていたんですよ」と言われました。

そこで、カセットレコーダーを持ってきていただいて、以前よく歌っていた曲を流してあげたんです。そしたら、ある日、おばあちゃんは、私に、「口紅はないかしら?」と。口紅と鏡を貸してあげると、生き生きしてきて、また歌いに行くから綺麗にしてなくちゃ・・・と。みるみるお元気になりました。(元看護助手)

実例その2 「認知症でほとんど表情がなくなっていた母に、YouTubeで見つけた昔の歌謡曲の動画を見せたら、久しぶりに笑顔を見せてくれました。。その画面が終わっても、関連動画で次々に懐かしい曲がどんどん再生されるので、次々とみていました。。次第に顔色もよくなってきて、表情が凄くよくなりました。歌がこんなに効果があるとは、と嬉しい驚きでした。これからも積極的に懐メロを聞かせて、見させてあげたいです」(50代主婦)

ところで、どんな歌がいい?

懐メロが人気なように、懐メロには当時のことを思い出させてくれる力があります。出来事だけではなく、当時の感情も含めて、昔をよみがえさせてくれる力がありますよね。つまり音楽には、薄れている記憶を、感覚的に呼び戻す要素があるので、懐かしい音楽を聴くことは、認知症患者にも効果が高いと言われています。

人それぞれの生活や環境によって、どの年頃の曲が一番効果的かは分かりませんが、一般的には10代後半から20代前半のころに流行った曲を聴くと、記憶力がよみがえってくるようです。

もし、寝たっきりでも、音楽を聴くことはできるなら、音楽を聴くことはとても簡単で、安心感を得られるため、高齢になればなるほど、生活に取り入れて、いつも身近に音楽が聴ける生活環境にして置くといいかもしれませんね。

気分転換になったり、前向きな気分になったり、心の支えになったりすると思います。

専門家の先生の貴重なお話

阿保義久さん(北青山Dクリニック院長)の興味あるお話をご紹介しますね。

■1:脳活動の中でも、特に「情動系(感情に関する機能系統)」に作用する
趣味の例:旅行、映画鑑賞、観劇、大好きな人との共通の趣味など

「ひと言でいうと“非日常を体験する”ことが最も重要です。趣味でいえば、行ったことのないところに旅行をしたり、感情に訴えかけるような映画や劇を観たり、ということがよいと思います。また、もしかしたら、大好きな人や友人たちと共通の趣味を持っていれば、なんでもよいのかもしれません」

■2:脳下垂体から分泌される「ホルモン系」に働きかける
趣味の例:ジョギング、水泳、ゴルフ、加圧トレーニングなど

脳下垂体から分泌されるホルモン系の中で、脳の活動を最も活性化し、しかも健康感や爽快感などをもたらす作用をもつのが『成長ホルモン』です。成長ホルモンは、従来、思春期を過ぎたら必要ないものと思われていましたが、実際には30歳以降、高齢者においても、重要な働きがあることがわかってきています。
現在では“若返りのホルモン”としても注目されています。成長ホルモンを円滑に分泌させるために最も重要となるのが、運動と睡眠のリズムになります。

運動は、ジョギングや水泳、ゴルフなど、ゆっくりと定期的にできるものがおすすめです。また、最近はジムでのトレーニングの中でも、
加圧トレーニングがこの成長ホルモンの円滑な分泌を促すことがわかっています。ただし、脚の加圧は女性に多い疾患である『下肢静脈瘤』の方は、好ましくありません。

できれば、自然の中で外界の風や日差しを浴びて、たくさんの感覚刺激を受けながら、自発的に体を動かすような運動を適度に行えるように取り組むのがおすすめです」

■3:自律神経系に安定をもたらす作用がある
ヨガ(ピラティス)、音楽鑑賞、美術鑑賞、陶芸、釣り、温泉など

脳神経の活動を穏やかにし、自律神経系の働きを整えるような効果のある趣味です。具体的には、ヨガ(ピラティス)や音楽鑑賞、美術鑑賞などになるでしょうか。無心になってできるような陶芸や自然の中での釣り、温泉に入ってゆっくりするなどということも、よいかもしれません。

自律神経系の不具合は、神経のメインテナンスがなされていないと、ある日突然に不具合を起こします。このため、週に1度でも、または、忙しい方では月に1度でも、ゆっくりと時間をとって、心と体を休ませるようなことをするとよいのではないでしょう。

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